現在ロシアと戦争状態にあるウクライナですが、カメラ愛好家の間では戦前のドイツの精密工学、光学技術の影響を大きく受けたカメラやレンズが作られている国というイメージが今でも強くあります。
このカメラですが、旧ソ連の時代に当時のキエフにあったと思われる工場で製造されたものです。軍事用を連想させるモスグリーンの外装色のカメラですが軍事用のカメラという事ではないようで、同時期に赤色や黒色のモデルも製造されており比較的安価な機種として広く一般に販売されていたようです。
東西冷戦期の鉄のカーテンの向こう側で作られていたこのカメラですが、実は元の設計は日本のミノルタが設計、製造していたカメラ「minolta16」になります(想像)。初めの段階では(ほぼ)コピー状態のほぼ同一設計でした。時代が進むにつれて徐々に独自の改良がなされるようになり、最終的には元のカメラを上回る機能のカメラに成長(?)していきました。
「KueB 303」