このカメラの名前は「レチナ」といいます。「Retina」とはドイツ語で「網膜」を意味し、人の眼球をイメージした命名のようです。
このカメラの特徴ですが、撮影時はレンズ部の蓋を開けて撮影状態にし、携帯時は蓋を閉じてレンズを収納する事が可能な構造になっている事です。この秀逸な機構が人気の理由になっているようです。
一般的には評価の高いレチナシリーズですが、本機を含む後期製品の操作には独特のルールがいくつかあり、それを守らないとカメラに「拒否」される事になります。その一例ですが、逆算式のフィルムカウンターを撮影前に必ずセットする必要があり(セットしないと撮影不可)、撮影後にフィルムが余っても初めにセットした枚数以上の撮影が不可能な構造になっています。不条理を感じる上記の機構ですが、他にも独特なルールがいくつかあるのです。「自由に操作させてくれない窮屈なカメラ」というのが私が抱いている本機の印象です😢
「Retina 1B」
(ドイツ Kodak社 製造)